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前立腺がん

前立腺がんの概要

前立腺がんは、前立腺に発生するがんで、一般的に進行の遅いがんといわれています。前立腺がんの罹患(りかん)率は、65歳以上で増加します。PASなどの簡単な血液検査の普及などで、早期発見の機会が増えたこともあり、根治できる可能性が高くなっています。進行した場合でも、多くはホルモン剤がよく効きます。

前立腺がんのリスク要因・予防法

前立腺がんの確立したリスク要因は、年齢(高齢者)、人種(黒人)、前立腺がん家族歴とされています。また、食事・栄養素でのリスク要因として、脂質、乳製品、カルシウム。予防要因として野菜・果物、カロテノイド、ビタミンE、セレン、ビタミンD、イソフラボンなどが候補に挙げられています

前立腺がんの検査方法

PSA検査、前立腺生検、画像診断(CT、MRI)

前立腺がんの治療方法

外科療法、放射線治療、内分泌療法(ホルモン療法)、待機療法があります。
限局した前立腺がんに対して、根治を目的に広く行われているのは、外科療法(前立腺全摘除術)と放射線療法です。手術は、10年以上の期待余命が期待される場合が対象で、最も生存率を高くできる治療法とされています。ただ、この治療に伴う副作用として、尿失禁や性機能不全があります。
内分泌療法(ホルモン療法)は、全身に作用することから、転移のある場合に第一選択となります。前立腺は、がん化しても、男性ホルモンに強く影響されているため、男性ホルモンの働きを抑える薬の使用で、高い確率でよい効果がみられます。ただ、再燃することが多いため、根治療法としては適しておらず、あまり効果がみられなかった、あるいは再燃した症例に対しては抗がん剤が用いられます。
待機療法は、とくに治療を行わなくても余命に影響がないと判断される場合は、腫瘍マーカーのPSAだけをチェックしながら、経過をみる方法です。

前立腺がんの主な抗がん剤と副作用

*ホルモン剤
リープロレリン・ゴセレリン:精巣からのテストステロンという男性ホルモンの分泌を抑える
抗アンドロゲン剤(フルタミドやビカルタミド、クロルマジノンなど):男性ホルモンの働きを抑える
エストロゲン剤(ホスフェストロール、エチニルエストラジオールなど):男性ホルモンと拮抗
*抗がん剤
エストラムスチン、テガフール・ウラシルやペプロマイシンなど。効果は限られている。
<副作用について>
ホルモン剤:急な発汗やのぼせなどがみられ、インポテンス、乳房の女性化や黒ずみ、痛みのほか、脱力感、肩こり、頭痛などがあらわれることもあります。
リュープロレリンとゴセレリン:治療開始当初に、病巣部の痛みや尿路閉塞など
エストロゲン剤:心臓や血管に影響を与えて、ときに重症化(血栓症)する恐れがあります。
フルタミド・ビカルタミド:肝機能障害をきたすことがあります。
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