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頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)
頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)の概要
頭頸部にできるがんで、 咽頭がん、 喉頭がん、 口腔がんがあります。治療は、がんの場所より、治療方法、予後が違います。進行した場合には機能温存のための工夫や、放射線化学療法がおこなわれる例が増えています。
- ※咽頭がん・喉頭がん
- 咽頭がんは上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんの3つに分けられます。咽頭がんの治癒率は、リンパ節転移がなければ70%以上といわれています。下咽頭がんの場合は進行してから発見されることが多く、予後が悪いケースが多くみられます。喉頭がんは、男性の50~60代に多くみられます。また、喉頭がんは、頭頸部がんの中でも最も発生頻度が高いものの早期に発見されることが多く、初期に治療すれば声帯を失わず、また、治る確率の高いがんです。
- ※口腔がん
- 口の中の粘膜にできるがんを総称して口腔がんと呼びます。発生部位によって、舌がん、口腔底がん、歯肉がん、頬粘膜がん、硬口蓋がんなどがあります。口腔がんのなかで最も多く、過半数を占めるのが舌がんです。とりわけ舌縁に多く、中央部にはめったにできません。
頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)のリスク要因・予防法
喫煙および飲酒でリスクが高くなります。
予防は禁煙と禁酒です。
頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)の検査方法
一般的に、視診と生検により確定され、進行範囲はCT、MRIなどで検査を行います。
頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)の治療方法
- ※咽頭がん・喉頭がん
- 外科療法、放射線療法、抗がん剤治療のなかから、がんの発生場所や進行状態、QOLなどを考慮して、治療法が選択されます。手術では、声が出なくなるなどの大きな問題もあり、がんの根治とQOL向上のために、手術、放射線療法、抗がん剤治療を、どのように組み合わせるか検討されます。切除可能な場合は、手術のあとに放射線療法が実施されます。切除範囲をできるだけ小さくして機能温存をはかるため、手術前に抗がん剤治療がおこなわれることもあります。上咽頭がんは、頭頸部がんのなかでも進行が早く、手術が行われることはあまりありません。ただ、抗がん剤や放射線による治療が行われ、非常によく効くので、かなり進行していても、治るケースが少なくありません。
- ※口腔がん
- 早期がんであれば、放射線療法単独か抗がん剤との併用療法、またはレーザー療法で、80%以上に完治が期待できます。治療の基本は外科療法です。抗がん剤は通常、手術後の補助療法や遠隔転移した場合の治療に用いられます。歯肉がんは早期から周辺組織に浸潤するので、手術が行われます。手術と抗がん剤の併用で、良好な治療成績が得られています。口腔底がんと口唇がんは、早期がんには放射線療法あるいは外科療法、進行がんに対しては外科療法がおこなわれます。舌がんでは、早期には病変部だけを部分切除するなど、機能温存がはかられます。80%以上は舌を残したまま完治します。
頭頸部がん(咽頭がん/喉頭がん/口腔がん)の主な抗がん剤と副作用
- ※咽頭がん・喉頭がん
- PF療法(シスプラチン+フルオロウラシル)が最も一般的な抗がん剤治療と考えられています。
- <副作用について>
- シスプラチン:吐き気や嘔吐がおこりやすいので、嘔吐対策として、制吐薬が使われます。また、腎機能障害に対しても十分な注意がはらわれます。
フルオロウラシル:口内炎や下痢、骨髄抑制がみられます。
- ※口腔がん
- シスプラチンを中心とした多剤併用療法。
咽頭がんや喉頭がんと同時に、PF療法、ドセキタキセル、カルボプラチンなどが用いられます。
- <副作用について>
- 骨髄抑制、吐き気、嘔吐、倦怠感、発熱、脱毛、腎機能障害、肝機能障害があられることがあります。



