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小児がん
小児がんの概要
通常、15歳未満で発病したがんを小児がんと呼んでいます。小児がんで最も多いのは、白血病で約40%を占めます。次いで神経芽腫、悪性リンパ腫です。その他に、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫などもあります。小児がんは増殖が早く転移しやすいため、抗がん剤治療が重要となります。集学的治療により、小児がんの約半数は治るようになってきています。
- ※小児白血病・悪性リンパ腫
- 小児の白血病と悪性リンパ腫は、抗がん剤によって治癒可能ながんの筆頭にあげられます。白血病は、治療法の改善により、小児期白血病の70%以上に長期生存が見込まれ、発病しても治癒の可能性があります。悪性リンパ腫は、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分けられます。化学療法の進歩で治癒率が75%以上にまで高まってきています。
- ※神経芽腫・ウイルムス腫瘍・横紋筋肉腫
- 神経芽腫は、腹部のがんでは最も多く、過半数が1歳未満に発生します。ウイルムス腫瘍は、子供に特有の腎臓がんで、大半は2~3歳で発病しますが、早期発見早期治療で今ではほとんど治癒できるようになりました。横紋筋肉腫は骨骨格を構成する横紋筋に発生するがんで、6歳以下に多くみられ、予後はがんの組織型によって違ってきますが、化学療法がよく効き、集学的治療により最近は予後が良好になっているようです。
小児がんの治療方法
- ※小児白血病・悪性リンパ腫
- どちらも抗がん剤で治療します。完全寛解を目標に、効果を落とさず、副作用の少ない治療を目指します。
- ※神経芽腫・ウイルムス腫瘍・横紋筋肉腫
- 早期は手術が基本です。予後不良型の進行がんは、1歳未満では短期の抗がん剤治療、1歳以上では、集学的治療を実施します。ウイルムス腫瘍は、外科療法を基本に、手術後は放射線療法と抗がん剤治療が行われます。横紋筋肉腫は集学的治療が基本で、手術で腫瘍を摘出し、取りきれなかった場合は抗がん剤治療後に再度手術を考慮します。
小児がんの主な抗がん剤と副作用
- *神経芽腫
- シスプラチン、ドキソルビシン(またはプラルビシン)、エトポシド、シクロホスファミド、ビンクリスチンの中から3~5剤を組み合わせるのが一般的。
- *ウイルムス腫瘍
- ビンクリスチンやアクチノマイシンD、シクロホスファミド、ドキソルビシンなどが中心。
- *横紋筋肉腫
- VACD療法(ビンクリスチン+アクチノマイシンD+シクロホスファミド+エプルビシン)など。
- <副作用について>
- ビンクリスチン:便秘を起こしやすく、腸閉塞を引き起こすこともあります。
エトポシド:骨髄抑制や脱毛が起きやすい。
アクチノマイシンD:強い骨髄抑制が起こることがあります。



